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公園Shikoku, 日本

高知県立牧野植物園

牧野植物園は、歩く速さを少し落として、植物をじっくり眺めたい場所です。

このスポットについて

牧野植物園は、歩く速さを少し落として、植物をじっくり眺めたい場所です。高知市の五台山に広がる約8haの園内には、さまざまな植物を配した庭、植物学の展示、温室がそろっています。初めてなら2時間ほどでも主な見どころを楽しめますし、子ども連れなら半日かけるのもおすすめ。起伏もこの庭の持ち味なので、すべてを回ることより、無理のないコース選びを大切にしましょう。

まずは正門近くの「土佐の植物生態園」へ。高知の旧国名である土佐の自然を、ひとつのエリアに凝縮した植栽です。涼しい山地から低山、里、湿地、海岸へと、植物の暮らす環境が移り変わります。急がず、気になる植物のラベルをいくつか読んでみてください。最初は目立たなく見えた草も、育つ環境を知ると印象が変わるかもしれません。丁寧に構成された生きたコレクションは、高知の野山へ出かける前の入門にもなります。

展示館では、植物とともに一人の研究者の歩みが見えてきます。高知市の西にある佐川町で育った牧野富太郎は、幼いころの植物への興味を生涯の研究へとつなげました。植物図やノート、再現された書斎からは、丹念に見ることが科学につながる様子が伝わります。外の中庭には、博士が命名したり描いたりした植物が植えられています。図を見たあとで本物の葉を比べると、小さな違いに気づく楽しさがあります。内藤廣が設計した木の温もり豊かな記念館は、屋外散策の合間にひと息つくにも心地よい空間です。

南園へ進むと、景色の趣が変わります。古い石積みは、この土地が隣の竹林寺の境内だったころをしのばせ、50周年記念庭園では池や流れを囲む園芸植物を楽しめます。温室では、乾燥地の植物から緑豊かな植栽、ウォーターガーデンへ。入口の「みどりの塔」は大木の空洞を思わせ、壁を伝う根が印象的です。ラベルを静かに読む時間が続いて飽きてきた子どもにも、散策の締めくくりにうれしい場所です。

園内をめぐるときに覚えておきたい小さな植物が、バイカオウレン(Coptis quinquefolia)です。牧野博士は故郷の林に咲くこの花を愛し、その分かれた葉は植物園のロゴマークのもとになりました。白い花びらに見える部分は実は萼片で、本当の花びらはずっと小さな黄色い部分です。 地元の種をスキャンするために、Snappit自然識別アプリを忘れずに持って行きましょう。

植物園は牧野富太郎の植物学への功績を顕彰するため、博士が亡くなった翌年の1958年4月に開園しました。1862年に佐川で生まれた牧野は独学で植物を学び、1884年には東京大学の植物学教室への出入りを認められました。日本の近代的な植物分類学の礎を築き、新種など1,500種類以上の植物に名前を付け、1940年には『牧野日本植物図鑑』を刊行しています。展示館では、こうした仕事を支えた道具や植物図、記録から博士の歩みに親しめます。1999年には記念館の整備とともに園地を拡張し、現在も憩いの場と研究・保全・教育普及の拠点を兼ねています。

ここでできること

初めてなら、正門から土佐の植物生態園、記念館、連絡道、温室をめぐり、中門で終えるコースを基本にしましょう。南園の階段を使う寄り道は、同行者の体力に合わせて。子ども連れなら展示を見る時間を少し短くして、ふむふむ広場で植物に触れる体験や、こんこん山広場の芝生での休憩を加えても楽しめます。

季節の情報

開花時期は天候で変わります。カレンダーの日付だけで決めず、最新の「見ごろの植物」を参考にしてください。夏は屋外散策の合間に屋内で休憩を。台風接近時や荒天のあとには、安全確認のため再開が遅れることもあるので、開園情報を確認しましょう。

アクセシビリティ

斜面に広がる園内には、坂道、段差、狭い場所があります。基本のコースでも、南園への寄り道には階段があります。「まきのQRガイド」の車椅子・ベビーカー通行可能コースを確認しましょう。主な建物にはスロープやエレベーターがありますが、通る道の選び方も大切です。車椅子とベビーカーの無料貸出は数に限りがあり、予約はできません。

見逃せないポイント

1

土佐の植物生態園でたどる、山から海までの高知の植生

2

牧野富太郎の生涯と植物図、ゆかりの植物が育つ展示館中庭

3

根が壁を伝う「みどりの塔」と、温室の乾燥地・水辺の植物

4

ふむふむ広場の感覚を使う体験と、余裕があればこんこん山広場の芝生休憩

苔や落ちた小枝、枯れ葉が交じる林床に、つやのある分かれた緑の葉が広がり、その上に小さな白い花が咲いている。

牧野植物園で牧野富太郎ゆかりの植物として紹介されるバイカオウレン(Coptis quinquefolia)。2002年5月に南木曽岳で撮影した、園外の比較用写真です。

© Alpsdake / Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0. Coptis_quinquefolia_in_Mount_Nagiso.jpg. Source: https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Coptis_quinquefolia_in_Mount_Nagiso.jpg. License: https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/. Proportional downsampling to fit 1200 × 1200 pixels without enlargement; WebP quality 92, method 6. No crop, retouch, recoloring or added text. EXIF omitted. Source EXIF modification date 2002-05-06; no editing software field displayed. Source rendering retained without restoration claims. · Creative Commons

散策とルート

初めての人におすすめの散策

約1.5km、所要約2時間のコースです。正門から入り、土佐の植物生態園と記念館を楽しんだら、連絡道を通って南園・温室方面へ進み、中門で終えます。全体として緩やかな下りですが、牧野富太郎像や50周年記念庭園への寄り道には階段があります。

階段を避けたい場合は連絡道をそのまま進み、温室と中門へ行くのに適した現在の道を職員に確認してください。車椅子やベビーカーでは、専用のQRコースを使いましょう。

初めての人におすすめの散策

親子でゆっくり楽しむコース

植物園の親子向けコースは約2kmで、3〜4時間を見込んでいます。展示館の前にこんこん山広場とふむふむ広場に立ち寄り、そのあと温室へ。花を見るだけでなく、芝生や屋内の読書スペースにも時間を使い、見どころをすべてこなそうとせず、ゆったり楽しみましょう。

車椅子・ベビーカー向けのコースでも起伏はあります。負担が大きい場合は、正門から出入りして北園だけ、中門から出入りして南園だけを楽しむ方法もあります。

親子でゆっくり楽しむコース

子どもと過ごす半日

午前中をゆっくり使える時間に到着し、親子向けコースを選んで、体験エリアでは子どものペースに合わせましょう。指定のピクニックエリアやレストランで昼食を取り、温室まで行く元気が残っているか相談してみてください。買い物は最後にすると、坂道で荷物を持ち歩かずに済みます。

短時間でも満足できる回り方

60〜90分ほどを目安に、園の片側に絞ってみましょう。記念館と周辺の植栽なら正門、温室と南園なら中門が便利です。坂道や暑さ、足の疲れが負担になりそうなら、全体を歩くのはまたの機会にしてもよいでしょう。

体験・アクティビティ

3つの植物を探す探偵遊び

最新の「見ごろの植物」マップから、一人ひとつ写真を選びましょう。実物を見つけたら、葉の形、枝分かれ、種のさや、大きさなど、写真だけではわからなかったことをひとつ挙げてみてください。探す数を絞ると、小さな子どもも楽しく続けられます。

香りと手触りを比べてみよう

ふむふむ広場では、体験エリアの案内に従い、触ってよいと表示された植物を2つ比べてみましょう。「柔らかい」「ざらざら」以外の言葉で手触りを表せますか? この遊びは指定の体験用植栽の中だけで行い、植物を口に入れないでください。

牧野博士のように、じっくり見る

展示の植物図をひとつ選び、葉や花がどう描かれているか見てから、屋外で植物を鉛筆で簡単にスケッチしてみましょう。絵の横には疑問をひとつ書き添えます。上手な絵を仕上げるより、何かに気づくことが大切です。

環境が違うと、植物の工夫も違う?

温室の乾燥地エリアの植物と、緑豊かなジャングルゾーンの植物を比べてみましょう。葉の大きさや厚み、全体の形にどんな違いがありますか? それぞれがどんな環境に適していそうか話してから、ラベルを一緒に読んでみてください。

雨の日は展示と建築を中心に

公式の雨の日コースは約90分で、本館、屋根のある回廊、展示館を中心に回ります。駐車場から入口までは雨具が必要です。軒下から中庭を眺め、上映があればシアターを選び、濡れた場所の足元に気をつけて過ごしましょう。温室は、屋外の移動に支障のない天候なら追加で立ち寄れます。

動植物と生息環境

冬には、本館沿いの回廊や土佐の植物生態園のバイカオウレンについて聞いてみましょう。小さな白い花をよく見ると、萼片と小さな黄色い花びらを見分けられます。園内の例年の開花期は12月中旬〜2月中旬ですが、年によって変わります。

初夏には、濃い斑点があり、先が大きく反り返った橙赤色の花を探してみましょう。園の案内では、土佐の植物生態園、展示館周辺、50周年記念庭園周辺にオニユリが植えられています。例年の開花期は6月下旬〜7月上旬です。

温室でモウセンゴケを展示しているか聞いてみましょう。葉の粘り気のある毛で虫を捕らえる仕組みは、大きな熱帯植物の葉とはずいぶん違う生き方を教えてくれます。

ここで紹介するのは栽培・展示されている植物です。展示場所や花の状態は変わるため、当日はラベルと最新の「見ごろの植物」マップを見て、探す植物を選んでください。

歴史と発見

展示の続きは中庭に

展示館の中庭では、植物図と牧野博士ゆかりの生きた植物がつながります。研究者が描き出した細部と、さまざまな部分が重なり合う植物全体の姿を、行き来しながら見比べられます。

雨も建築の一部

記念館の大きな屋根は雨水を集め、植物を植えた水桶へと導きます。雨の日はこの仕組みに注目すると、展示とあわせて建物の工夫も楽しめます。

訪れる季節

冬:小さな花をじっくり

開花情報で紹介されていたらバイカオウレンを目当てにし、そのあとは展示をゆっくり見てみましょう。冬には年末年始の休園があり、2月のラン展期間は入園料が変わります。

春:屋外の庭を楽しむ時間を

50周年記念庭園のサクラや移り変わる花々を、のんびり歩いて楽しみましょう。こんこん山広場で季節のフラワーショーが開かれるかも確認を。短い散策に詰め込むより、その分の時間を加えると楽しめます。

夏:早めに歩き、こまめに休む

初夏のオニユリなど、屋外で探す植物を少しだけ決め、ひと休みしてから先へ進みましょう。水分と日差し対策を忘れずに。湿度の高い温室は、涼むための休憩場所とは考えないようにしてください。

秋:その週のおすすめを手がかりに

花の色だけでなく、果実や種のさや、変わり始めた葉にも目を向けてみましょう。園全体が一斉に色づくと期待するより、最新の「見ごろの植物」マップから見たいものを選ぶのがおすすめです。

アクセスと実用情報

食事と座って休む場所

レストランC.L.ガーデンは植物研究交流センター、カフェアルブルは本館にあります。昼食時は時間に余裕を持ちましょう。ピクニックはマップの指定エリアを利用してください。

赤ちゃん連れの設備

本館と植物研究交流センターに授乳室があり、所定の多目的トイレにはおむつ交換設備があります。到着時に、利用しやすい最寄りの場所を聞いておきましょう。

スマートフォンでも紙でも

「まきのQRガイド」は日本語、英語、中国語、韓国語の解説に対応しています。アプリのインストールは不要で、ブラウザーから利用できます。スマートフォンをしまって歩きたいときのために、紙の「見ごろの植物」マップももらっておくと便利です。

高知駅から

JR高知駅南口の「とさてらす」から周遊観光バス「MY遊バス」を利用します。植物園の案内では所要約30分です。歩き始める前に最新の時刻表と帰りの便を確認しましょう。タクシーを呼ぶ場合は、正門か中門かを会社に伝えてください。

車で

植物園の案内では、高知ICまたははりまや橋から約20分。駐車場は無料です。カーナビで植物園を指定すると到着前に案内が終わる機種があるため、目的地は「竹林寺」に設定するよう案内されています。近くまで来たら植物園の標識に従いましょう。

寄り道の前に、通る道を選ぶ

QRガイドの車椅子・ベビーカー通行可能コースを使うと、階段や石畳を避けられます。急な坂が苦手なことなど、必要な配慮を入口で職員に伝えてください。帰りの上りが負担になりそうな脇道は、無理に入らなくても大丈夫です。

エレベーターと短めのプラン

本館、温室、植物研究交流センターにはエレベーターがあります。園内を横断するより、一方のエリアを中心に楽しむほうが楽なこともあります。予定に合う入口や設備を職員に相談しましょう。

開園時間と通常の入園料

2026年10月16日確認:開園は9:00〜17:00、最終入園は16:30です。通常の入園料は一般850円、高校生以下は無料です。

出発前に確認したい休園日

年末年始は12月27日〜1月1日が休園です。直近のメンテナンス休園日は2026年10月26日、11月30日、続いて2027年1月25日と案内されています。それ以降の日程も利用案内ページに掲載されているので、出発前に再確認してください。

2027年2月のラン展期間の料金

2027年2月6〜28日は、ラン展を見ない場合も園全体の入園料が一般1,700円になります。高校生以下は引き続き無料で、年間入園券は利用できます。通常の前売券や招待券は利用できず、差額精算や払い戻しもできません。事前にチケットを購入する際は、公式のお知らせを確認してください。

2026年10月18日のおはなし会は中止

2026年10月18日に予定されていた子ども向けの「牧野先生のおはなし」は中止になりました。このお知らせは同企画についてのもので、植物園全体の休園ではありません。

出典と参考リンク

出会えるかもしれない野生動物

2

各カードは写真、特徴、豆知識が掲載された探索ページにリンクしています。

このスポットのスナップマップ

全体像から始めて、ズームインしてこのスポット周辺の個々の野生動物観察を探索しましょう。

マップを読み込み中…

訪問前に知っておきたいこと

最新の「見ごろの植物」マップをもらい、みんなで探す植物を3つ選んでみましょう。

滑りにくい靴がおすすめ。濡れた通路や石段では特に足元に注意してください。

全体として緩やかな下りになる正門から歩き始め、帰りに使う出口と交通手段も決めておきましょう。

飲み水を持ち、疲れ切る前に座って休む時間を取りましょう。

レジャーシートは指定のピクニックエリアで広げ、ごみは持ち帰りましょう。

植物に触れるのは、体験エリアの表示や職員が案内する場所だけに。ほかの場所では採集しないでください。

出発前に、日付指定の休園日と特別展期間の入園料を確認しましょう。

撮影禁止の表示を守り、商用・収益につながる撮影は事前に許可や料金を植物園へ確認してください。

よくある質問

個人での入園予約は不要です。教室や特別なガイド企画には別の申込方法がある場合があるので、イベント案内を確認してください。
南園への寄り道の一部には階段があります。親子向けのコースかQRガイドの車椅子・ベビーカー通行可能コースを選び、迂回が必要な場所は職員に確認しましょう。
はい。シートを広げる場所は園内マップのピクニック表示で確認し、ベンチでも飲食できます。お弁当などのごみはすべて持ち帰ってください。
通常は植物園の入園料で温室も利用できます。2027年2月6〜28日は、ラン展を見ない場合も園全体にラン展期間の入園料が適用されます。
標本庫は研究用の施設で、通常の園内散策で自由に入れる場所ではありません。学術・教育目的の見学には事前の相談が必要です。
ペット同伴では入園できません。補助犬は入園できます。

このスポットの最近のスナップ

新しい観察が追加されると、最近のスナップがここに表示されます。

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