池と芝生、プラタナス並木を巡る
移動に便利な門から入り、公式の園内マップを使って日本庭園、風景式庭園、整形式庭園を組み合わせましょう。池では数分立ち止まって眺め、芝生では大きな木の輪郭に注目し、整形式庭園ではバラ花壇の左右対称の形と、それまで歩いてきた自然な広がりのある景色を比べてみてください。一周するためだけに距離を延ばさず、帰りに便利な門から出るとよいでしょう。
日本庭園と整形式庭園には砂利道があります。ユニバーサルデザインマップを使い、エリア間の移動に適した道を職員に確認してください。
東京で午後をゆっくり過ごしたいなら、新宿御苑へ。新宿区と渋谷区にまたがる58.3ヘクタールの園内には、広々とした芝生、池のほとりの庭園、木々に囲まれた場所が続きます。入園料と開園時間が定められた、手入れの行き届いた国民公園です。初めてなら隅々まで回ろうとせず、雰囲気の違うエリアをいくつか選んでみましょう。
歩くうちに庭園の造りが変わるのも、楽しみの一つです。整形式庭園ではモミジバスズカケノキの並木が左右対称のバラ花壇を囲み、風景式庭園では広い芝生を背景に一本一本の木の姿が際立ちます。日本庭園では上の池に沿って歩くにつれ、眺めが移り変わります。整形式庭園の端で立ち止まり、芝生の向こうを見渡してみてください。「メインビスタ」と呼ばれるこの長い見通しは、庭園設計に意図的に組み込まれたもの。華やかな花が咲いていない時季にも、目を向けたい景色です。
花の季節以外にも、大きな木を見て回る楽しみがあります。19世紀後半に植えられたユリノキは、例年4月下旬から5月中旬に、チューリップに似た黄緑色の花を咲かせます。母と子の森の近くでは、ラクウショウの根が木質の突起となって地上に伸びています。プラタナス、ユリノキ、ラクウショウには、何世代にもわたる植栽の歴史が息づいています。何も採らずに、葉の輪郭、幹の表面、木全体の形という三つの違いを探してみるのもおすすめです。
子どもと一緒なら、母と子の森で自然観察を中心に過ごすのもよいでしょう。まず西休憩所「森の家」の自然展示を見てから、次の名所を急ぐのではなく、短い観察散歩へ。地面、低い茂み、頭上の三つの高さで、何かが動いていないか探してみてください。園ではエナガ、スズメ、アオサギなどの野鳥が記録されています。必ず出会えるわけではないので、耳を澄ませたり、じっくり眺めたりする時間も楽しみましょう。通行できる園路を歩き、巣には触れず、鳥との距離を保ってください。
温室では、また違った植物の世界に出会えます。熱帯低地、山地、沖縄、乾燥地など、さまざまな環境の植物を展示しています。いずれも栽培された植物で、その背景には保全の取り組みもあります。見た目だけで名前を当てようとせず、展示ラベルと葉の形を見比べてみましょう。温室の最終入館は庭園の最終入園より早いので、建物まで歩く時間も見込んでおくと安心です。
桜と菊の季節には、少し違う楽しみ方を。桜は多くの品種が順に咲くため、ソメイヨシノの最盛期を逃しても、ほかの桜を見られることがあります。11月の菊花壇展では、丹精込めた栽培技術に注目してみてください。日本庭園の園路に沿って設けられた仮設の木造の上家の下に、菊が展示されます。接ぎ木をせず、一つの株から数百輪の花をドーム状に咲かせる「大作り」にも注目です。どちらの繁忙期も、一周にこだわるより、見たい場所を絞ってゆっくり過ごすほうが楽しめます。普段の日なら、ベンチで休む、スケッチをする、水面を静かに眺める時間も残しておきましょう。 あの鳥や虫は何だろうと思ったら、Snappit自然アプリを使って訪問中に調べてみましょう。
この地は、もともと内藤家の屋敷地の一部でした。1872年に政府の農業試験場が開設され、その後、皇室の植物園となりました。福羽逸人がフランスの造園家アンリ・マルチネに設計を依頼し、1906年に完成した大規模な改修が、現在の庭園の骨格になっています。1945年の空襲で大きな被害を受けましたが、復旧を経て1949年5月21日、国民公園として一般に開放されました。この歩みを知ると、日本の庭園文化、西洋の造園、園芸研究が一つの場所に共存する理由が見えてきます。
初めてなら、日本庭園、風景式庭園、整形式庭園のプラタナス並木を組み合わせると、違いを楽しめます。家族で自然に親しむなら母と子の森を、栽培植物のコレクションを見たいなら温室を加えてみましょう。時間が短い場合は二つのエリアを選び、じっくり過ごすのがおすすめです。下の散歩プランは、その日の都合に合わせて組み替えてください。
早咲きのカンザクラは2月〜3月上旬、ソメイヨシノは例年3月下旬、多くの八重桜は4月中旬ごろに見頃を迎えます。バラはおおむね4月下旬〜5月下旬と10月下旬〜11月下旬が楽しみな時季です。2026年の菊花壇展は11月1〜15日に開催予定。開花や紅葉は気象条件で変わります。夏は水分と日陰を確保し、屋外を歩く区間を短めにしましょう。温室を涼む場所として予定に入れないでください。冬は閉園がかなり早くなります。
園内のすべての道に段差がないとは限りません。公式のユニバーサルデザインマップで計画を立ててください。日本庭園や整形式庭園には砂利道があり、マップには凹凸のある路面、坂、階段も示されています。車いす対応トイレやおむつ交換設備があります。温室は、車いすでの利用に介助が必要と案内されています。利用しやすい道や当日の迂回路を職員に確認しましょう。通常案内される最寄り駅の出口が、段差なく通れる出口とは限りません。
庭園の様式の違いを楽しむ:池に沿う日本庭園、開放的な風景式庭園、整った直線が印象的な整形式庭園を見比べましょう。曲線、左右対称の形、遠くまで続く眺めを探すと、短い滞在にも楽しみが生まれます。
植え継がれてきた大きな木に出会う:ユリノキ、整形式庭園のモミジバスズカケノキ、母と子の森の近くのラクウショウを探してみましょう。ラベルを手がかりに、園路から形を見比べます。木に登ったり、葉などを採ったりせずに楽しめます。
小さな野鳥観察の散歩へ:母と子の森と西休憩所を中心に、観察しながら歩いてみましょう。枝の間ではエナガやスズメ、池の縁ではアオサギに目を向けてください。
季節の植物展示を選ぶ:春はさまざまな桜が順に咲き、秋は丹精込めて仕立てられた菊が加わります。温室では年間を通じて栽培植物を楽しめます。その時の展示を確認して、見たいものを決めましょう。

整形式庭園では、モミジバスズカケノキが規則正しく並び、ベンチのある木陰の並木道をつくっています。写真提供:新宿御苑管理事務所。撮影日は公表されていません。
©Shinjuku Gyoen National Garden Office. Source: Ministry of the Environment, Giant Trees / London Planes (https://policies.env.go.jp/national-garden/shinjukugyoen/english/highlights/tree/). PDL 1.0 and Shinjuku Gyoen website-photo conditions. Unaltered. · www.env.go.jp
移動に便利な門から入り、公式の園内マップを使って日本庭園、風景式庭園、整形式庭園を組み合わせましょう。池では数分立ち止まって眺め、芝生では大きな木の輪郭に注目し、整形式庭園ではバラ花壇の左右対称の形と、それまで歩いてきた自然な広がりのある景色を比べてみてください。一周するためだけに距離を延ばさず、帰りに便利な門から出るとよいでしょう。
日本庭園と整形式庭園には砂利道があります。ユニバーサルデザインマップを使い、エリア間の移動に適した道を職員に確認してください。
新宿門を起点に、母と子の森、ラクウショウのある場所、西休憩所を中心に過ごすプランです。園路からラクウショウの根の突起を眺め、屋内の自然展示を見て、少し立ち止まって音に耳を澄ませてみましょう。集中力や体力が続かなくなったら、いつでも引き返して構いません。園内を一周するかどうかは、その日の気分で。
森の園路は場所によって路面が異なります。一緒に歩く人の移動のしやすさに合う道を、職員に相談してください。
のんびりした庭園散歩に休憩と屋内の立ち寄り先を一つ加えるなら、3〜4時間を見込みましょう。森か温室を楽しみの一つに選び、残りの時間で雰囲気の違う二つの庭園を回ります。屋内施設の最終入館と庭園の閉園には、時間に余裕を持たせてください。
池のほとりで曲線を一つ、整形式庭園で繰り返す形を一つ、風景式庭園で遠くまで続く眺めを一つ選びましょう。その三つをスケッチして、どの場所で腰を下ろしたくなるか考えてみてください。自分たちで楽しめる、手軽な観察遊びです。
それぞれ数分間静かに過ごし、音を一つ、動きを一つ、植物の形を一つ見つけてみましょう。西休憩所の展示と照らし合わせるのも楽しみです。動物や落ちているもの、生えている植物は、その場所に残してください。指導者付きプログラムのルールが、通常の来園時の採集を認めるわけではありません。
熱帯低地と乾燥地など、ラベルのある二つの展示区画を選びましょう。葉の大きさや形を比べ、それぞれの植物の展示説明を読んでみてください。異なる自生環境の植物が、栽培コレクションとして集められています。
園では、子どもと保護者を対象にした自然観察や野鳥の巣箱に関するプログラムを実施しています。開催日、対象年齢、申込期間、対応言語を早めに確認してください。公開されている自然教室の案内では、事前申込みと抽選の仕組みが採られています。通常の入園券を購入しても、参加枠の予約にはなりません。
安全に移動できる天候なら、温室、新宿御苑ミュージアム、インフォメーションセンターを目的に雨の日を楽しむこともできます。ただし、屋外を歩く必要があり、施設ごとに開館時間も異なります。荒天時は必ず避難できる場所と考えず、出発前に公式のお知らせを確認してください。
ユリノキの広がる樹冠と特徴的な葉の輪郭に注目し、ラベルを手がかりにプラタナスの葉と比べてみましょう。黄緑色の花を見られるのは例年4月下旬〜5月中旬ごろで、一年中咲いているわけではありません。
植栽されたユリノキ。
整形式庭園の並木では、繰り返し並ぶ木の形、手のような形の葉、まだら模様の樹皮を見比べましょう。季節によっては、種子の集まった丸い実も見分ける手がかりになります。
整形式庭園の並木に植栽されたモミジバスズカケノキ。
土の上に伸びるラクウショウの木質の突起を、園路から観察しましょう。根も生きた木の一部です。飛び石のように踏まないでください。
母と子の森の近くに植栽されたラクウショウ。
樹名ラベルを頼りにイチョウを見つけ、木の輪郭や秋の色を近くの木と比べてみましょう。葉を採る代わりに、スケッチや写真に残してください。
風景式庭園の秋を彩る、植栽されたイチョウ。
11月の菊花壇展では、花の色や花びらの形に加え、株全体がどのように仕立てられているかを見比べましょう。計画と手入れを重ねて作られた園芸の展示です。
日本庭園で季節限定で展示される、栽培されたキク。
通行できる園路の脇で立ち止まり、枝の間にとても長い尾を持つ小鳥がいないか探してみましょう。双眼鏡があれば使い、鳥が動いても園路を外れて追いかけず、目で追ってください。
野生の留鳥。
スズメの動き方や餌の探し方を観察し、園が公開する野鳥の資料と見比べましょう。見慣れた鳥でも、特徴を確かめながら名前を調べる楽しみがあります。
園路から池の縁を眺め、脚の長い大きなアオサギを探してみましょう。見つけたら、写真を撮る前に静かに立つ姿を観察してみてください。距離を保ち、餌でおびき寄せないでください。
野生の水鳥。
メインビスタは、整形式庭園から風景式庭園を見渡すよう設計された眺めです。たまたま木々の間が開いているのではありません。
最初の温室は1875年に開設されました。現在の温室は2012年に全面的に建て替えられたものです。
母と子の森は、自然教育のために1985年に整備されました。
八重桜は花びらが幾重にも重なる桜の総称で、一つの品種の名前ではありません。
最新の開花情報を見て、早咲きの桜、ソメイヨシノ、遅咲きの八重桜から見たいものを選びましょう。その年の予約要件を、出発前に確認してください。
暑い日は屋外の予定を短くし、こまめに水分を取り、日陰や屋内で休憩しましょう。茂みに入らず、飲み物を放置せず、ハチやスズメバチを手で払わないでください。
11月の菊花壇展か、晩秋の木々とバラを中心に予定を立ててみましょう。会期の前後は、上家の設置や撤去によって日本庭園の園路が一時的に通れなくなることがあります。
日が短くても、木の輪郭、野鳥観察、温室を楽しめます。庭園の閉園時刻16:30と、それより早い温室の最終入館から逆算して予定を立てましょう。
新宿門の外にあり、園の案内や展示、日本各地の国立公園の情報を紹介しています。歩く順番を決める前に立ち寄ると便利です。
自然展示、絵本、体験型の資料があり、母と子の森での自然観察に役立ちます。
車いす対応の公衆トイレとおむつ交換設備は、ユニバーサルデザインマップに示されています。必要な設備の有無と場所を、マップで確認してください。
公式の入園案内では、各入口とサービスセンターに無料の貸出用車いすがあり、予約は受け付けていないとされています。到着時に職員へ空き状況を確認してください。
園内各所にカフェや休憩場所があります。営業時間やラストオーダーは施設ごとに確認しましょう。お酒を持ち込まず、手軽なお弁当を用意すれば、その日の過ごし方を柔軟に決められます。
公式の徒歩目安は、新宿駅南口から10分、新宿御苑前駅1番出口から5分です。エレベーターが必要な場合は、別途バリアフリー経路の案内を確認してください。
公式のアクセス案内では、新宿御苑前駅2番出口から徒歩5分です。温室から見始める日に向いています。バリアフリー経路では別の出口が案内されているため、2番出口を段差なく通れるとは考えないでください。
公式の徒歩目安は、JR千駄ケ谷駅または国立競技場駅A5出口から5分です。駅のバリアフリー設備は別途確認してください。
公式のユニバーサルデザインマップと、そこから案内される駅ごとのアクセス情報を確認してください。整形式庭園や日本庭園の砂利道、路面の凹凸、坂、階段があるため、園全体を一括して「通れる」「通れない」と判断することはできません。
ユニバーサルデザインマップには、温室の車いす利用には介助が必要と明記されています。温室から回る計画を立てる前に、必要な介助や当日の状況を職員に確認してください。
入園案内では、日本で発行された指定の障害者手帳等を持つ本人と介助者1名は無料とされています。海外の証明書が対象になるとは記載されていません。認められた補助犬は入園できます。お持ちの証明書が利用できるかは、園に確認してください。
各カードは写真、特徴、豆知識が掲載された探索ページにリンクしています。
全体像から始めて、ズームインしてこのスポット周辺の個々の野生動物観察を探索しましょう。
出発前に公式の最新の入園案内を確認しましょう。開園時間は季節で変わり、月曜と祝日に関わる休園日や年末年始の休園もあります。最終入園は閉園より早い時刻です。
桜の季節は、実際に訪れる日のルールを確認してください。混雑する一部の日には、事前の日時指定予約が必要になった年もあります。前年のカレンダーが翌年にも当てはまるとは限りません。
出発前に利用する門を決めておきましょう。新宿方面からなら新宿門、温室から見始めるなら大木戸門、南側の駅からなら千駄ヶ谷門が便利です。
暑い日は水を持ち、こまめに休憩を。ベビーカーや車いすを利用する場合は、バリアフリーの経路案内を確認し、砂利道や迂回にかかる時間も見込んでください。
ピクニックは手軽に、お酒は持ち込まずに。ペット、自転車、ドローンは禁止されていますが、条件を満たす補助犬は入園できます。こども広場でも、遊具の使用には別途制限があります。
野生動物に餌を与えたり、捕まえたり、驚かせたりせず、植物もそのままに。スズメバチが近づいたら、手で払ったり急に動いたりせず、安全を見て落ち着いて離れてください。巣やハチが集まる場所を見つけたら職員に知らせましょう。
樹木や工事箇所の周りにあるコーン、ロープ、通行止めの案内に従ってください。2026年10月15日のお知らせでは、11月1〜15日の菊花壇展の前後に、上家の設置・撤去で日本庭園の園路が一部通行止めになる可能性が案内されています。
温室には十分な時間を取りましょう。庭園より遅く開き、早く閉まります。カフェや屋内施設も、庭園の閉園時刻だけを目安にせず、それぞれの営業時間を確認してください。
新しい観察が追加されると、最近のスナップがここに表示されます。
Maryland, US
ここで見られるかも オジロジカ、トウブハイイロリス、ショウジョウコウカンチョウ.
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District of Columbia, US
ここで見られるかも トウブハイイロリス、カモ、イエスズメ.
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Illinois, US
ここで見られるかも コマツグミ、カナダガン、イエスズメ.
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Virginia, US
ここで見られるかも マダラヤナギウンカ、ショウジョウコウカンチョウ、トウブハイイロリス.
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発見を持ち帰ろう
見つけた動植物を撮影して調べ、冒険の記録をコレクションに残せます。